拡大する学習塾のニーズには、大きく分けて二つの傾向があります。一つは「進学塾」系に通う生徒たちのグループと、「個別指導塾」系に通う生徒のグループです。前者の進学塾系に通う生徒は高いレベルの志望校へ合格の目的なので、学校の勉強よりもより難しい勉強内容となります。その中で、同じ目的を持った生徒同士で切磋琢磨しあい高めあえるという特長があります。後者の「個別指導塾」系の学習塾は生徒それぞれの理解度に合わせ学習していきます。教室によっては、自習室には生徒各自のロッカーを持つなど、「もう一つの勉強部屋」のような感覚で塾に通う生徒も多く、個別指導塾では勉強しやすい環境づくりに力を入れています。志望校に合格するという目的の「進学塾」に対して、「勉強自体の理解度を深める」「勉強に対して前向きに取り組める」という特長があります。現在の学習塾は、主にこの二つの傾向がありますが、一昔前に比べ子どもの多様性に合わせて工夫した塾が多いと言えます。
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