一般的な塾には、集団指導や個別指導といったスタイルに加え、学習計画作りや講師の情報共有、そして生徒のモチベーション維持といった仕事があります。
こうした観点で取り組みが行われる塾では、季節ごとに講習を行ったり、テストに備える授業を設けているものです。
講習は主に夏期と冬期の2つが中心で、更に春に講習を行う塾も多いといえます。
夏期講習の主な内容は復習で、新しい学年が始まりしばらく経過したタイミングで授業の理解度を図ります。
早くも授業についていけず躓いていたり、先に進む為に念の為復習したい、そういう生徒にとって夏期講習は価値のあるチャンスです。
1~2年生は特に、躓きが今後のモチベーションを大きく左右しますから、前向きに参加を検討する人が少なくないです。
一方、3年生は入試に向けた最後の1年なので、実力を磨いて合格の確率を高める、貴重な機会だといえるでしょう。
これまでを振り返って理解力を確認したり、苦手科目を克服して自信をつけるチャンスでもあります。
塾によっては、いくつかのコースを用意して選択できるようにしていますから、自分に合ったコースを選んでチャレンジしたいところです。
冬期講習も基本的には夏期講習に近いですが、個人に合わせたカリキュラムがなかったり、学年単位で講習内容がパッケージ化されているケースが多いです。
詳細は塾によって違いますが、多くの塾では個別のカリキュラムを用意せず、一様に同じ内容の講習を受けさせる傾向があります。
その為、学びたい部分が不足してしまったり、逆に十分に理解している部分を何度も繰り返すといった講習になりがちです。
いくらコースが選べるといっても、肝心のカスタマイズ性が限られていれば、どれを選んでもあまり変わらないという結果に至るでしょう。
得意科目の成績を伸ばすのも大切なことですが、講習では苦手でマイナスな部分をプラスに近づけ、他の科目との差を埋めることが重要です。
だからこそカリキュラムのカスタマイズ性に注目が集まりますし、一般的な塾では物足りなく感じやすいと思われます。
基本的なことではありますが、塾の講習はテスト前に出題範囲を確認したり、苦手を見つけて克服を目指すのが目的です。
冬期講習は1年を締めくくるまとめのような機会ですから、出題範囲が広くて1つ1つの理解が薄くなります。
つまり、標準的な塾は理想的な講習とは距離があって、苦手を克服するには後少し痒いところに手が届かない感じです。
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